従業員の叫び
出る杭は打たれる

整備職一筋。品質への熱い想いが遂に実を結んだ!

新宿買取センターで技術始動を行う中古事業部 商品再生課、課長の根本さん(左)

2019年2月、テンポスバスターズで厨房機器の買取及び再生を行う再生事業部を「中古事業部」に改名・組織作りを行い、新たな一歩を踏み出しました。それにあたり、これまで買取と再生が一体となっていた買取センターを、「商品買取課」「商品再生課」に分け、それぞれが専門性を高めていく体制へとなりました。商品再生課課長に抜擢されたのは、新卒入社から17年整備一筋の、元再生事業部川口買取センターの根本大悟さん。今後の課の課題や目標についてお話を聞きました。

根本さんは、整備社員第一号として入社し川口買取センターに配属されました。川崎センター(現戸塚買取センター)で1年間指導を受け、その後整備の仕事の面白さに没頭していったといいます。そして2006年に川口買取センター長に就任しました。

根本さんは、10年前頃から工場(再生センターの整備場)の生産性を上げていきたいと考えるようになりました。買取センターの拠点が増えはじめ、人員も増えてきたことでセンター毎の修理のレベルや1人あたりの生産台数のバラつきが顕著になってきたからです。根本さんはセンター長として、買取数の成果も上げて行かなければなりませんが、個人としてやりたいことは商品の修理・再生の生産性アップでした。会社に「買取と整備は部署を分けて、整備は技術アップ・効率改善に集中した方がいい」と訴えたこともありましたが、再生事業部の初期の事業規模を考えると、今はその段階ではないと会社は判断。

その時の根本さんは、工場の生産性アップに注力していきたいという想いが強くなる一方で、買取の仕事をないがしろにしている自分はセンター長にふさわしくない、買取担当の部下に申し訳ないという気持ちで苦しみました。そんな根本さんが出した答えは、センター長を降りて、整備及び生産管理のスペシャリストを目指すことでした。センター長を降りることは根本さんにとって挫折でもありましたが、同時に次の道が開けた瞬間でもありました。2017年8月の時でした。

センター長を降りたあと、根本さんは整備担当者だけのLINEグループを作りました。今まで、センター間の従業員同士のコミュニケーションはほとんど無く、トラブルが起きても、相談できるのは自分のセンター内だけだったからです。はじめの頃は修理方法についてLINEで質問があがると根本さんが答えるという形でしたが、次第にメンバーが互いにアドバイスできる関係になりました。それと同じ頃、根本さんの発案で複数のセンター長の声を掛け「品質向上委員会」を立ち上げました。毎月1回集まり、機器の不備報告を一つ一つ検証し、「このメーカーの、何年製の、この部品は壊れやすい」等のデータを蓄積していきました。現在はそのデータをもとに、出荷前に壊れていなくても該当する部品は交換する等の取り組みに活かしています。

整備担当者専用のLINEグループ。修理の成功例の共有等を行う
整備担当者専用のLINEグループ。修理の成功例の共有等を行う

他にも、自ら福岡買取センターの改善に取り組みたいと手を挙げ2017年12月~1月の3ヶ月間現場に入ったこともあります。結果、どちらも何百万もの損益改善の成果もあげています。一方で、生産性管理の専門知識を得たいと考えた根本さんは、「生産者管理」を学ぶ4ヶ月の通信教育を自ら受講しプログラムを修了されました。

これらの取り組みや成果が認められ、「商品再生課」の新設にあたり、根本さんが商品再生課の課長に抜擢されました。今後、会社が根本さんに期待することは、再生センター12拠点が同じ速さと出来栄えで、同一品質を供給出来るようになること、また、センターの損益改善及び生産性の向上です。根本課長は技術トレーナーとして、全国のセンターを周り指導改善に取り組んでいきます。
最後に、根本さんからメッセージをいただきました。「生産管理の勉強をしたからには、新年に森下社長が『2019年は効率化』と話されていたことを先陣を切って実践し、それを再生センターからテンポスグループに広げていけるように取り組んでいきたいです。皆様、宜しくおねがい致します。」

そうですね、オープン当初はとにかく忙しいと思いますが、お店の実力を正確に知ることが大切です。これって病気と同じで、たとえば、2人に1人が癌にかかると言われても、自分は大丈夫だと考えているのと同じではないでしょうか。

2017年8月。生産管理の道を極めると決めセンター長を降りた時にもらった応援メッセージ
技術トレーナーとして全国のセンターをまわり指導改善に取り組んでいく

#プロフィール
新卒入社17年目。整備の社員第一号として、川口買取センターに配属。センターを希望したのは「誰も(同期)がやらないことをやってみたい。そして、その分野で実績を出したい」という想いから。3児のお父さん。