2025年8月28日
テンポスバスターズ客数6%減。商売のピークを打ってしまったのか!?2025年8月23日、テンポスグループ役員研修を開催しました。本研修はグループ各社の役員、部長、幹部社員が集まり、「成果を上げる」「人間をつくる」をゴールとした研修です。研修の冒頭では、代表の森下よりテンポスバスターズの戦略が語られました。
テンポスバスターズは、外食市場が縮小し、自社の既存店の客数が減少傾向にある中でも、攻めの戦略を取ります。新規出店計画を従来の120店舗から300店舗へと大幅に引き上げ、国内シェアをより拡大させることで、さらなる成長を実現していきます。

現状の課題と転換点
―社長 森下篤史
これまでテンポスグループの成長を牽引してきたのは、厨房機器を販売するテンポスバスターズだ。売上規模200億円、グループ全体の3分の1を占めている。しかし現在、既存店の客数は前年比97%、96%と減少傾向だ。これは中小飲食市場そのものが縮小しており、当社は転換点に立たされていることを示している。
振り返れば、転換点は過去にもあった。創業当初、中古厨房機器販売だけでは限界があると判断し、わずか2年で新品販売に踏み切った。単に新品を在庫販売するのでは知恵がないと思い、大和冷機(冷蔵庫メーカー)と交渉し、テンポスの店舗をメーカーのショールームとして活用。その実験をふまえたうえで、在庫販売を開始した。この新品の卸販売はテンポスの成長を決定づける大きなターニングポイントとなった。
次なる挑戦は「人材戦略」だった。物販に依存するビジネスモデルから脱却し、社員を「フードビジネスプロデューサー」として育成することを決めた。これまでに社員一人ひとりに1,000時間以上の研修投資を続けてきた。
しかし、厨房機器の機能や耐久性を説明すれば物が売れる、そんな仕事をしてきた社員を飲食店経営のコンサルができる人材に育てるのは難しく、今ももがき続けている。新しい仕組みやサービスを立ち上げ、それをきっかけにコンサルタントに育成する実験も行ったが、効果はわずかだった。
社員のコンサル化を諦めて、別の方法を模索すべきか。テンポスバスターズは転換点に立たされている。

今後の戦略方針
既存店の客数減少やコンサル化が行き詰る中で、当社は3つの成長戦略を進めていく。
- ①新規出店の加速
現在75店舗を、300店舗まで拡大する。前期、人口10万人の小規模都市に出店しても黒字化が可能であることは既に実証済みだ。つまり、大都市圏に限らず全国各地に出店しても採算がとれるということ。今後はスクラップ&ビルドを前提に、スピード感ある展開を進める。
大手家電量販店が業績不振で撤退した物件にテンポス川越店をオープン。1日の来店客数が少ないので大家さんが心配する。でも翌月には黒字化。現在も好調。 - ②営業強化とコンサル人材の選抜
総合店では全社員に一律でコンサル教育を課すのではなく、選抜メンバーのみコンサルタント人材として育成する。一方で一般社員は、見込み客フォローに専念させ、案件拡大に直結する営業力を磨いていく考えだ。しかし、コンサルの知識を身に付けることで、物販の提案の幅が広がるのも事実。今後の成果を見極めながら、教育の在り方を柔軟に変えていく。
- ③専門店モデルの展開
従来のテンポスバスターズの総合店に加えて、ラーメン、焼肉、製菓製パンなど業種特化型の店舗を展開する。これらの業種は厨房機器の単価も高い。専門店ではよりプロデューサーとしての力が必要になる。社員をプロデューサーに育成するとともに、まずは10店舗の出店を計画している。
ラーメン専門館で行った、ラーメン開業セミナー。実演も交えながら実施。
【前期から今期のテンポスバスターズ出店状況】
- ① 2024年6月 堺店オープン
- ② 2024年8月 滋賀店
- ③ 2024年8月 旭川センター
- ④ 2024年11月 米子店(鳥取)
- ⑤ 2024年12月 東京ラーメン専門館
- ⑥ 2025年1月 長野下諏訪店
- ⑦ 2025年3月 製菓製パン専門館
- ⑧ 2025年4月 宮崎店
- ⑨ 2025年4月 甲府店
- ⑩ 2025年6月 野田店(千葉県)
- ⑪ 2025年6月 長崎店移転リニューアルオープン
- ⑫ 2025年7月 新潟店移転リニューアルオープン
- ⑬ 2025年7月 燕三条直送!アウトレット館