2024年1月10日

【役員研修】売上・時価総額目標を変更!2,000億グループを目指して、2024年は海外展開元年

 2024年1月8日、役員研修を行いました。 役員研修は、グループ会社11社の社長・幹部が集まり「人間をつくる」「成果を上げる」の観点から実践的な研修を行っています。今回、社長の森下は、2024年のグループ戦略と、社員に求める“働く姿勢”について話ました。

森下

―社長 森下篤史
テンポスの株価は2900円を超え、ここ数カ月で過去最高の株価を更新している。
株価3,000円突破が見えてきたのは、投資家にテンポスが変化していることが伝わっている証拠だ。ここに実績がついてくれば、さらに4,000円、5,000円と株価は上がっていくだろう。

テンポスの海外進出

 テンポスは今、どんな変化を遂げようとしているか。その戦略の一つに海外進出がある。
外国人紹介事業では、今年はまずミャンマーに日本語学校を作り、外国人を3年で3,000人の紹介派遣ができる体制を作り上げていく。ミャンマーでの事業が成功すれば、タイやカンボジア等に日本語学校を展開していく。
しかし、これだけで終らせてはもったいない。
テンポスバスターズの厨房機器の修理再生センターをミャンマーに作り、この再生センターを拠点に、アジア各国にテンポスバスターズの店舗を出店していく考えだ。
これまで海外に進出したくても輸出の関係から断念していたが、外国人紹介事業をきっかけに、海外進出の糸口が見えてきたのは、大きな一歩である。

森下社長の話を聞いた参加者(役員・幹部)は、どのように部下に伝えるか、ペアで内容の確認とトークトレーニングを行う。

製菓・製パンに特化した専門館の展開を皮切りに一大事業へ

 テンポスバスターズは2023年度から出店攻勢を掛けているが、新業態での出店も常に模索している。その取り組みの一つとして、2023年11月にテンポス埼玉三芳店を、製菓・製パンの機器の販売に特化した専門館にリニューアルオープンした。300台近くの製菓製パンの中古機器を展示した結果、売上は好調だ。
 この専門館が今後も売上拡大が見込めるならば、主要都市に店舗展開していく。しかし、単なる機器の物売りでは終わらない。パン屋・ケーキ屋を買収し、経営ノウハウを身に着け、テンポスの顧客に、その経営ノウハウを提供していく。2006年に(株)あさくまを買収し、レストラン運営のノウハウを身に着け、それをテンポスの顧客に提供してきたように、それをパン業態でも行っていく。これにより、①中古製菓製パン機械の売上、②パン屋開業の内装・販促などの開業支援、③パン屋経営という飲食の売上、3つの売上を上げることで、製菓製パン事業だけで数十億の事業を作り上げる構想だ。
 とはいえ、我々の経営支援はまだまだ実力不足だ。飲食店の本物のドクターとなるべく今後も社員の育成に努めていかなければならない。

テンポス三芳中古製パン機械専門店。フランスパン・菓子パン・ケーキなどの生地をこねるミキサーも大量陳列
デッキオーブンやミキサー、ホイロの中古商品も大量陳列。製菓製パンに関して、プロの販売員が提案。

年商500億円が見えてきた今、目標を変更!2,000億円企業を目指す

 このように、海外展開や国内でのテンポスの出店拡大及び、ドクターテンポスをはじめとした新規事業のビジネスを立ち上げるなど、我々は変化し始めている。
来期の売上計画を各社に聞くとグループの売上高は500億円を超える計算だ。鼻息の荒い幹部ばかりだから、本当に500億の予算になるかはこれから精査していくが、500億円という数値がぼんやりとでも出てくる規模になってきたんだよな。
 今までは年商300億円で1,000億円を目指すと掲げてきたが、500億円が見えてきた今、次に目指すは2,000億円企業だ。その時、海外展開が成功していれば、海外事業で1,000億円、国内事業で1,000億円という内訳になる可能性だって大いにある。

社員に求めること

 海外展開、新事業と会社が変化していく中で、社員に求めることは次の4つだ。
1. 指示されたことをRKT-1で実行する
  ※RKT-1=R連絡、K決定、T頼む、これらを1分以内に行う
  指示されたことを“すぐにやる”を当たり前の会社にする
2.インチキ日本人を正統日本人にする
3. パート社員含めて全社員が工夫改善を行う(真面目に一生懸命に働くは大原則)
4. 幹部社員は新規事業を自ら企画できる人材になる

 全国に法人企業が386万ある中で、成長できる企業は1割ほどしかない。残り9割の会社はなぜ事業が発展しないのか、それは真面目に一生懸命働くけれども、変化していかないからだ。変化するためには新しいことに取り組んでいかないといけない。言われたことを真面目に一生懸命するだけの人は、単なる“作業員”である。どんな仕事にも、工夫改善する余地はある。真面目に一生懸命は大原則。だけど工夫改善をしていく。社員教育をして工夫改善をする企業体質を作り上げていく。

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