8つの資質

テンポスグループが、今後1,000億企業・100年企業を目指していくために、会社の体質を変えていかなければなりません。そのため、学歴や知能指数の高さだけでなく、人間力がある人、つまり資質の良い人材を採用し教育していきます。テンポスにおける良い資質とは「ひたむき」「素直」「気配り」「目標」「工夫改善」「エネルギー」「誠実」「向上心」の8つです。今後、この8つの資質を持つ人で会社を構成していきます。

ひたむきである(人間力)

ひたむきとは、やり続けることです。しかし、「やり続ける」とは寝ないで何かを続けるとという意味ではありません。
例えば、誰に言われるまでもなく、毎朝、カウンターや机の拭き掃除を10年続けるとか、片道1時間の自転車通学を3年続けるとか、新聞配達を中学・高校で6年続けることを、「ひたむき」といいます。また、「ひたむき」とは評価されるため等の損得勘定ではなく、ただ続けることをさします。

目標を持つ(成功要因1)

「ひたむき」な資質を持っていたとしても、ビジネスで成功するとは限りません。
成功するためには「ひたむき」に加えて「目標」が必要だからです。ただし、目標が持っていたとしても、それを意識せず過ごしていると、忘れてしまい、ただやり続ける人になってしまいます。
この場合、目標があったとしても、その目標に向かっていないので、単に「ひたむきな」人になってしまいます。目標に向かってやり続けることが大切なのです。

工夫・改善する(成功要因2)

「目標」を持ってやり続けても全てが成功するわけではありません。
成功に近づくためには「ひたむき」と「目標」に加えて、「工夫・改善」が必要です。「工夫改善」とは、昨日よりももっと良くするために違うことを実践する、方法を変える事です。工夫改善することで、成功するスピードが格段に上がります。
人間性として基本的に必要な「ひたむき」と、ビジネスの成功要因である「目標」と「工夫改善」、これら3つが成功の柱です。

素直である(人間力)

成功の柱は「ひたむき」「目標」「工夫・改善」であるとお伝えしましたが、しかしその3つがあれば良いというわけではありません。
私たちは組織の一員として仕事をしています。その組織の一員として働く上で必要な資質とは、「素直」であることです。素直とは、「なるほど」と言って受け入れること、真似することです。「素直」でない人は、指導者側も教えるのに手間がかかって仕方ありません。しかし、この「素直」が活きるかどうかは、受け入れる組織の環境が大きく左右されます。マイナスのストロークばかりをいう会社にいれば、素直な人も不満を言い、人のせいにする人間になり、成長が止まってしまいます。
しかし、やる気があり、挑戦する前向きな環境にいれば、その部下はどんどん成長していきます。つまり、「素直」という資質は、環境によって左右されやすいため、「素直」だからといって成功するわけではないということです。

気配りができる(人間力)

「気配り」とは、相手の気持ちを理解し行動できることです。「気配り」ができることで、良い人間関係を築いていくことができます。
「気配り」ができると、人とうまく仕事を薦められたり、周囲から自分のことを応援してもらえるようになります。しかし、注意しなければいけないのは、気配りにも「見返り型の気配り」「自己中心型の気配り」があることです。「見返り型の気配り」とは、「あの人の代わりに品出しをしたのに、お礼も言ってこない」と言ってしまうことです。そして、「自己中心型の気配り」とは、空気を読まず、良かれと思い、自己中心的に物事を進めることです。
例えば、久しぶりに集まったメンバーで、会議終わりに飲みに行こうと提案したが、当日はみな都合が悪く行けなかったとき。それなら別の日にバーベキューをしようと、再度提案したとします。その時、周りの人は「わざわざ別の日に集まるのはちょっと」と、口には出さずとも、浮かない表情をしていたのに、その空気を読まず、「来週の土曜日はどう?」と日程を決めようと、どんどん進めてしまうことを、「自己中心型の気配り」と言います。気を付けましょう。

誠実である(人間力)

誠実とは、「ひたむき」と似ていますが、「誠実」はマインドであり、「ひたむき」は続ける行動をさします。

向上心がある(人間力)

「向上心」とは、「もっとこうしよう」「これを覚えたい」と思うマインドです。「工夫改善」は「向上心」があって、初めていきてきます。
工夫改善をする人には2つのタイプがいます。1つ目は「あの人のトークが良いな」等、日常生活の中で、思いついたちょっとしたことを工夫改善したり、やり方を変える人です。しかし、これがダメなわけではありませんが、ビジネスでは思い付きの工夫改善では成功になかなか近づけません。
2つ目は自分で「もっとこうしよう」「もっとこれを覚えよう」「もっとできるようになりたい」と思い、それに向かって工夫改善する人です。「向上心」は「工夫改善」があって初めて活きてくるのです。いくら人柄が良くても、向上心や工夫改善が無く、今のままでいいと試行錯誤をしない人は、オペレーターになってしまいます。決してオペレーターが悪いという意味ではなく、テンポスが1,000億企業を目指す上で、「向上心」と「工夫改善」をはじめとした8つの資質を持つ人材を育てていきたいと考えています。

エネルギーがある(人間力)

ここまで人間力として「ひたむき」「素直」「気配り」「誠実」「向上心」、成功要因として「目標」「工夫改善」という7つの資質を説明しましたが、成功を押し上げるもの、原動力になるものがあります。それが「エネルギー」です。
エネルギーとは、熱意や、やる気のことです。エネルギーがないと、目標設定そのものレベルが低くなり、工夫改善の量が少なくなってしまいます。エネルギーがあると、意欲的に物事に取り組み、指示されたこと以上を行うようになります。仕事や事業が成功するかどうかは9割がエネルギーや熱量によります。そのため、エネルギーの無い人を幹部社員におくことはありません。