ベンチャーテンポス2017年11月20日

テンポス情報館は飲食業界に特化したITソリューションベンダーです。

テンポス情報館は飲食業界に特化したITソリューションベンダーです。

テンポス情報館は飲食業界に特化したITソリューションベンダーです。

Q:テンポス情報館の事業内容を教えてください。

現在、営業所は北海道・東京・愛知・大阪・福岡の5か所です。飲食店に特化したサービスを提供していますので、全国の飲食店が顧客となります。主なサービスは飲食店のPOS(レジ会計)と本部の売上げ管理、出退勤管理、食材の原価管理などのクラウドサービスです。飲食店への販売、設置、設定、インストラクション、修理、アフターサービスまで365日営業しております。弊社オリジナルのPOSシステム「iPadPOS tenpos Air」はもちろん、TEC、CASIOのPOSシステムもすべて上記サービスを行っているのは、全国でもテンポス情報館だけです。

Q:現状をどのようにとらえていますか?

顧客数は8,800店舗、経常利益が1億円の事業規模です。飲食業は深刻な人手不足が続いており、ITを使わざるを得ない状況なので、「飲食業界に特化したITソリューションベンダー」である弊社にとっては今後の需要見込みは高いと考えています。しかし、4年ほど前よりPOSレジ本体にiPadが使われるなど、ダウンサイジングが進み、値段が下がる傾向です。

Q:飲食店業界のIT化についてはどのような変化が起きているのですか?

慢性的な人手不足のため、効率化が急務です。そのためにテーブルオーダーシステムを採用する店が増えています。効率化ができてなおかつ人件費を下げることが出来るわけですから。それとインバウンド対策にもテーブルオーダーシステムは有効です。 アルバイトの外国人採用も増えています。多くの外国人は文字は読めるが書けないことが多いので、POSシステムを採用するケースも増えています。金銭管理の面では、レジなどで現金を扱うことが多いので自動釣銭機の導入も増えています。

IT化については、クラウド化が進み、以前に比べて設備にそれほどコストがかからないので導入時の障害は低くなっています。たとえば、多くの飲食店で予約システムの導入が増えています。なぜなら、店に従業員がいない昼間に予約の電話を入れられても、予約の機会ロスがなく、本部が一括して対応できるので好評です。お客様にとってもA店がだめでも近くのB店だったら予約取れますなどと案内してもらえると一回の電話で済みますからお客様にとってもうれしいシステムです。

Q:飲食店のITの特徴とは何ですか?

テンポス情報館は飲食業界に特化したITソリューションベンダーです。

ひとことで言うと、ムダ、ムリをITを使って改善していくことでしょうか。飲食店のITシステムはPOSに情報が集中する構造です。それぞれのシステムにつながることで生産性を向上させています。

Q:IT化について、飲食は遅れている印象ですが?

確かに、IT投資は小売りのほうが先行していました。売り上げの規模でいえば、月額1億円クラスのスーパーがある一方、飲食ではせいぜい3千万が限界でしょう。なかなか投資できないですよ。

飲食業は仕入れ(原材料)→製造・加工(料理)→販売と、仕入れから販売の間に製造・加工の工程が入るので複雑です。よってオーダーミス、食材ロス、日替わりメニューなど、標準化が難しい飲食業はそもそもIT化が難しいのです。それでも日本が世界に先駆けてオーダーエントリーシステムを開発、バブル期に消費税が導入されてやっとIT化がすすんだ、というよりITを使わなければ仕事にならない状況になったのです。

Q:ということは今や飲食業もITを使ったオペレーションでないとやっていけないのですか?

テンポス情報館は飲食業界に特化したITソリューションベンダーです。

そう思います。人手不足で人材募集の広告費、最低賃金の上昇、食材の原価高などの要因に対してどこの店も売値を上げることはできないでしょう。だから道具を使わざるを得ないのです。

ITを使えば、いままでできなかったことが出来るようになります。たとえば顧客管理。予約だけでなく、オーダーエントリーシステムに入力するだけで、お店にはXX卓の○○さんは過去何回ご来店されて、平均単価はいくらで好みの料理は?といった感じで来店客の履歴が表示されたらどうでしょう。客単価が高く、固定客が相手の割烹料理の主人など熟練のなせる技ですが、客単価が1500円とか2000円だと回転させないといけないので、お客を見て、話す時間も取れないでしょうからITが無ければきっと無理でしょう。

販促でもITは利用できます。たとえばステーキのあさくまはメール会員を60万人以上保有していますが、QRコードを使ったメール会員登録のシステムは弊社が構築しています。例えば雨の日で客の入りが良くない日は、メール会員にドリンク無料メールを流して、客数の減少を食い止める、なんてことも簡単にできてしまいます。

Q:現在の飲食業界をどう見ていますか?

飲食店はすでに飽和状態です。今後も店舗総数が増えることはないでしょう。一方で飲食業がなくなることもないと考えています。つまり少子高齢化が進み、今後はさらなる厳しい競争を強いられるでしょう。以前は参入障壁が低く、だれでも店舗を持てさえすれば、客は入ってくる時代でした。しかし、今や生き残りをかけてローコストオペレーションに徹して、よそではやっていないようなサービスを実施することが重要だと思います。

Q:お客様の胃袋は一つしかないわけで、競合はズバリどこですか?コンビニですか?

飲食を提供する業態すべてです。コンビニが無人化でお客様のニーズに対応しようとしているように、外食産業もお客様の来店を待つだけでなく、お客様のニーズの少し先を行くようなサービスを展開していかなければいけないと思います。

Q:テンポス情報館としてはITの発展性にこれからも可能性を見出していくということですね?

ITは日々進化しています。この進化に対応し続け新たなサービスを作り続けていきます。

Q:その時、テンポス情報館の強みとは何ですか?

例えば、ウチが新しいソフトを開発したとして、市場に出すとすぐに他社が同様のソフト、サービスを始めるでしょう。それくらい今の時代簡単にソフトを作れちゃうわけです。しかし、それが実際に売れるか、機能するかは、難しいでしょうね。でもテンポス情報館にはテンポスの実店舗がありますから全国の飲食店への販売チャネルがあるのが強みです。それくらいテンポスの飲食業界への影響力は大きいと考えています。

(文・営業企画課 広報)

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